暑い日が続き、例年に比べても猛暑の今年の夏。
40度越えや、それに近い気温の暑さが続く中、
サッカーをする子どもたちにとって、危険な日が続いています。
そんな中、”今“指導者が一番考えるべきこと。
“最重要とするべきこと”について書いていきたいと思います!
勝つこと、上手くなることは大切だけど…
今、僕らが一番に考えること、優先するべきことは何だろうか?
チームをやっている、指導者として活動している以上、チームを強くすることや選手一人一人を成長させることは指導者にとって責任があると思います。
ですが、この暑さの中、一番に考えることは、
子どもたちの命を守ること
だと思っています。
先日、こんなツイートをしました。
この暑さの中、指導者が”厳しい”スタンスを取っていたり、レギュラー争いをさせるのは、非常に危険。
この時期は、子どもたちがしんどくても我慢してしまうような環境・状況はできる限り0にするべきと感じる。
指導者は、選手がしんどくなった時に言える状況をつくってあげなければならない。
あるチームで、練習試合中にピッチ内で選手が嘔吐する場面がありました。
そのチームで指導者の方がどんなスタンスで選手と関わっているかは分からないので、
最大限に気をつけている上で起きたことかもしれません。
でももしかすると、
指導者が厳しかったり恐くて、しんどくなっても言えなかったのかもしれないし、
休むと”レギュラーから落とされる・試合に出れなくなる”という理由で無理をしていた可能性もあります。
先日、サッカー協会にこんな電話があったようです。
休日の練習で、親が見ていてもオーバーワークと思える練習時間です。
中には飲料を飲んでも吐いてるいる子を見かけました。親が「休んだら」と言うと、
子どもは「休んだら試合に出れない」と言って休まず頑張っています。
この電話を受けて、サッカー協会からは各チームへ注意喚起の連絡が来ました。
この連絡を受け、僕自身ももう一度気を引き締め、
そしてクラブとしても、今一度、子どもたちの安全を守るために、徹底した対策を取っていきたいと思います!
指導者としてできる熱中症対策
それでは、僕らができる対策を考えていきます!
自分自身ができる対策をすべてやっていきたいと思います!
①試合出場時間をコントロールする
できる限り、一人の選手が何試合もずっとフル出場するようなことがないように、
一人一人の試合出場時間をコントロールすることが大切です。
もちろん、体力には一人一人差があると思うので、そこも考慮しつつではありますが、
出場時間が長くなりすぎないように配慮していくことが必要になると思います。
“勝つ為”に必要な選手はいると思いますが、今は主力選手を休ませながらどう戦うかが指導者に求められることではないかと思います!
うちのチームでも来週末からリーグ戦が始まりますが、できるだけ多くの選手を連れていき、試合の半分でほぼ全員を交代させて戦う予定をしています。
それは決めた上で、その制限の中で全員でどれだけ戦えるかチャレンジしていきます!!
また、それを保護者のみなさんにも理解してもらえるように話していきます。
とはいえ、人数が少ないチームもあると思うので、交代人数が少ないチームはできるだけこまめに交代していくことをオススメします!
②レギュラーやAチームの選考の仕方を考える
人数の多いチームや強いチームでは、レギュラー争いやAチームBチームの選考争いが熾烈だと思います。
この環境では、子どもたちは”選ばれたい”という思いから、無理をしてしまう可能性があります。
「暑さでしんどくなって休んでも選考には関係しない。」
と公言してあげることで、子どもたちが無理するケースは減らせられると思います。
選考基準をハッキリと設けて、
夏場は体力面よりも、
「技術面・戦術理解度・ピッチ外の行動・成長しているかどうか」などの基準で選考し、
それを子どもたちに伝えることで、体調が悪いのに無理をするケースは少しでも減らせられると思います!
③体調が悪い時に言える環境をつくる
指導者が恐かったりして、体調が悪いのに言い出せないケースもあると思います。
いきなり指導の方法を変えるのは難しいかもしれませんが、
「体調が悪くなっても怒らない」
ということが子どもたちに分かれば、少しは言いやすくなるかと思います!
練習前や試合の朝に、「絶対に怒らないから、体調に少しでも異変を感じたらコーチ・監督に伝えるように」と伝えることで、言いやすい環境を整えてあげることが大切だと思います!
④一人一人の性格も考慮する
子どもたちの性格も考慮する必要があると考えています。
特に気を付けないといけないのは「我慢強い子」や「サボらず献身的なプレーをする子」です!
素晴らしいことですが、猛暑の中においては非常に危険です。
こういった性格の子は、多少体調が悪くても頑張ってしまう傾向があるので、指導者が積極的に休ませてあげる必要があると思います。
⑤練習時間・試合時間、スケジュールを考慮する
4つ目は、練習時間や試合時間についてです!
公式戦などはコントロールできないと思いますが、練習や練習試合の時間はコントロールができます。
- 練習時間を短くする
- 練習試合を一日ではなく半日で行う
- 1本あたりの試合時間を短くする
- 休憩を多く取る
など、できることはあると思います^^
また、試合は強度が高いので、土日のどちらかだけにするなどスケジュールを調整するのも良いかなと思います!
⑥現場での対策を万全にする(グッズなど揃える)
5つ目は、指導者や子どもたち(保護者)の準備として、
水分だけじゃなく塩分を補給できるように塩タブレットやスポーツドリンクを用意することや、
経口補水液(OS-1など)を用意しておくこと。
身体を冷やせるように、氷や冷却タオルなど準備徹底しておくこと。
また、帽子の着用も徹底し、できる限りの予防をして、
もし体調が悪くなった際に対処できる準備を行なっておくことが重要です!
⑦こまめな水分補給の徹底
夏場の練習では、指導者がこまめな水分補給を徹底しましょう!
練習中「いつでも自由に水分補給して良い」と促し、
さらに休憩をこまめにもって水分補給をさせましょう!
喉が乾いていないと、休憩時に水分を取らない子どもがいます。
指導者は十分に選手を観察し、必ず水分補給をするように指導していきましょう!
保護者にお願いしたいこと
指導者として対策を徹底していくことはもちろん行うとして、保護者のみなさんにもお願いしたいことがあります。
一つは、“睡眠と栄養”をしっかりと取っていただくことです。
試合前日に夜更かししたりすることは次の日の試合や練習での熱中症のリスクが高まります。
また、体力をしっかり付けるため、疲労回復のために栄養面を考えた食事を取ることをお願いしたいです。
もう一つは「無理をさせないこと。プレッシャーをかけないこと」です。
子どもたちの中には「お父さんお母さんに怒られるから」と、しんどいのに我慢したり、
両親の期待に応えるために必要以上に我慢して頑張ってしまう子がいます。
保護者の皆様からも、無理をしないように声かけをしていただくことで、子どもたちは体調が悪い時に指導者に伝えやすくなります。
また、記事の最初のようなチームの練習がオーバーワークだったり熱中症対策が万全でないケースの場合。
この保護者の方は、チームの指導者には言えなくて協会に電話してきたのだと思います。
ただ、僕が思うのは、サッカー協会からメールが来て改善するチームがどれほどあるか考えると、この保護者の方のチームが改善する可能性は薄いと思います。
本当に子どもの身体を心配するなら直接言うべきたと思います。
(すでに言っていたのならすいません。)
恐らく、言うと、「嫌なら欠席してください」と言われたり、子どもが試合に出る時間が減ったり、あなたの子どもが望んでいない方向になる可能性があるから直接言わないのだと思いますが、
本当に大切なのは子どもの”命“なので、言うべきだと僕は思います。
もし、伝えて改善しないチーム・指導者なのであれば、移籍も考えるべきだと思います。
僕なら、どれだけ強いチームだとしても一番大切な子どもの”命”を最優先に考えないチームには自分の子どもを預けたくありません。
保護者の皆様にも、一番大切なこと、最優先なことは何か考えて行動していただければと思います!
まとめ
今回は、猛暑の中、僕ら指導者や保護者が一番最重要とするべきことについて書いていきました。
僕は、すべての指導者、保護者をリスペクトしているつもりですし、あまり否定的なことは書きたくありません。
ですが、後で後悔してほしくないし、
サッカー・スポーツの現場で悲しい事故が起きないように。
願いを込めて記事を書かせていただきました。
1人でも多くの方にこの記事が届き、1人でも多くの指導者・保護者の方が、改善・対策を徹底していただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
共感していただけた方は記事をシェアしていただけると嬉しいです^^
※疲労を溜めないように適度な休息も大切だとです!
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